MIDI | Muse |
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なし。
St. Paul's Suite for String Orchestra より第4曲 Finale (The Dargason) です。
作曲者のホルストが音楽監督を務めた学校にちなんでつけられた名とされます。彼に防音スタジオを建ててくれた学校へ感謝を込めて作曲されました。For St Paul's Girls' School Orchestra と書かれています。
Jig、Ostinato、Intermezzo、Finale (The Dargason) の4つの曲から成り、その第4曲は彼の吹奏楽のための第2組曲より Fantasia on the Dargason を編曲したものであることが知られています。
Finale (The Dargason) は静かに始まる最初からほぼ最後まで常に最初の旋律が速度と間隔を変えずに繰り返されながら様々に曲が展開されます。
オリジナルとの楽器編成はもちろん異なりますが、吹奏楽のための第2組曲を知っている人々は、聴けば他にも違いがあるとすぐにわかるでしょう。
終曲らしい華々しさ、そしてひたすら踊りを止めない感覚が必要です。このMIDIは響きの都合上このテンポになっていますが、実際はもっともっと速さがないと持ちません。
また Green Sleeves の旋律が同時に奏されることも速度を上げなければならない要因の一つで、テンポの遅さが限界を超えると2つの旋律を聴き取りにくくなります。和声として組み込まれているというよりも演奏法の効果を狙っていると思われる部分もあり、それらを想定した上での適切で厳密なテンポ設定が要求されるのではないでしょうか。
弦楽器のピチカートとトレモロの音色(楽器)を使ってみましたが、特にトレモロの場合は低音域ならまだしも高音域では音の質が明らかに変わってしまいます……。トレモロに限らず、MIDIの弦楽器の音は各々、つくづく扱いづらいと思います。
このMIDIは通過点なので、演奏の自然さは最小限にしか施されません。最終形です。
(10/03/20)