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E.エルガー:チェロ協奏曲 作品85(07/06/16)

Muse(MIDI)ファイルのダウンロード

MIDI Muse
vccon_elgar.mid vccon_elgar.mus
前回の更新(**/**/**)との差異

第1楽章の最後まで記述し終わりました。

解説

エルガーのチェロ協奏曲がMIDIで聴けるのは珍しいと自負しています。
しかし、弦楽器の音色の質がなめらかな音階の中でも唐突に変わってしまう点は大きな問題で、楽器が変わったのかと聴く側に疑わせてしまいます。
弦楽器のトレモロについては、MIDIの音色(楽器)にトレモロが存在していたので修正を検討しています。 同様に、ピチカートの音色があることもこの頃は知らなかったので修正したいところです。両方とも、音色の質が各楽器から離れてしまう問題はあります。

曲は4楽章形式のうち第1楽章部分。第1楽章 ホ短調 冒頭8小節間4分の4拍子のAdagioの後にModerato、殆ど8分の9拍子と8分の12拍子を中心に進行します。

Moderatoから6小節間、ハーモニーのない単調なリズムだけを伴う主旋律がヴィオラ(低い音域でチェロに移る)によって奏されるが、 この旋律を独奏チェロは上主音(*)という位置から6小節間奏し、ヴァイオリンは第5音からで、 独奏チェロには力強い主音で受け継がれる、という不安から自信への和声的遷移がみられるのだが、不安に戻ってしまう。
より暖かくて会話するような中間部があって、それから平坦な旋律に戻るが、その主題に絶望したかのように独奏チェロが割り込み、寂しく曲は閉じていく。

Eulenburg版ポケットスコアの前文より抜粋して意訳し、それを参考に記述しました。

本当に不思議な楽章です。MIDIでは難しいでしょうが、実際の演奏を聴けば色々な感じを受けることと思います。
表情付けをしたくもあり、続く2楽章以降を作りたくもあり……。悩ませてくれる曲です。
(10/03/20)

*)第2音、主音の2度上の音。