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S.プロコフィエフ:ピアノソナタ第1番 with Orchestra(10/03/18)

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併せて聴きたいS.プロコフィエフ:ピアノソナタ第1番 作品1 (原曲)(10/03/18)

前回の更新(**/**/**)との差異

なし。

解説

プロコフィエフのピアノソナタ第1番ヘ短調、1楽章構成のソナタです。
過去に原曲ピアノ版を作っていましたが著作権のことが自分にとっては曖昧だったので公開していませんでした。現在はこの曲については著作権が切れていることが確認されているので初公開されています。
今回、2010年3月から新たな試みでオーケストラを絡めてみることになりました。1から作り直しているのがこちらの作品です。
オーケストラ編曲でもなく、コンチェルト編曲でもなく、補助・対話が中心で、一部原曲にふさわしくない指定や原曲にない音が加えられてもいます。
必ずしもこういう編曲がしたかったというわけではありません。もっと違う対話だったり全然違うアレンジがしたかったりし、できれば他の誰かにもしてほしいとも思っています。
前準備・足がかり的なものを作っている、という感じでしょうか。ちなみに当サイトはエルガーのチェロ協奏曲のMIDIファイルを掲載していますが、1楽章だけとはいえきちんと作って公開しているのはここが初めてだと考えられます。プロコフィエフのこのピアノソナタ第1番も当サイトが初めての掲載ですが、最後までできるのは大分先になりそうです。

曲の構成は、プロコフィエフ ピアノソナタ第1番へ短調Op.1 : 楽曲分析及び演奏法についての一考察(人文科学編)を参考に、
導入 - 提示部(第1主題 - 推移 - 第2主題 - コデッタ) - 展開部 - …(後略) 〜
と進むのですが、まだ展開部直前のコデッタまでしかできていないので大体全体の3分の1といったところでしょうか。
基本的には8分の12拍子ですが、ビート(拍子)の仕掛けがあります。珍しい手法ではありませんが、重要な役割です。
ピアノ版で公開しているほうはペダルをばんばん用いていますが、こちらの独奏ピアノには現在ペダルの指定をしていません。最終的には付けたいのですが、今は省いております。
でき得る限り、流れが自然な演奏に近づくよう編集しています。気付かれないようなところに編集を入れていますが、お気付きの通り機械感は多々残り、その点の完成度はまだ3割程度だと思います。妥協したくないことは山ほどあります。できることなら伴奏形8分音符の連続をその塊の中でもっと熱く、熱く!したいのですが、テンポ指示回数と試聴・修正回数が半端なく膨れ上がってしまうので省いております。また、大分減らしはしましたがどうしても第2主題ピアノ独奏の発音が雰囲気を壊すアタックを伴ってしまうのが難点です。
スピード感としては実際のところ、ピアノ版で公開しているものとの中間くらいがほしいものです。今はまだ想像で補うしかありません。

今回は提示部の終わりまでですが、やりたかったのは展開部の先の再現部以降。もちろん展開部もいいのですが、この曲の再現部のクライマックス感には驚かされます。
そこまで進むのは3年後かもしれませんが、ぜひお楽しみに。
※原曲の楽譜を丸ごと音符入力するだけなら、数日でできそうなものですが……。
(10/03/20)