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J.アンデルセン:コンチェルトシュトゥック 作品3(13/01/26)

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concertstuck080224.mid concertstuck080224.mus 実演付きconcertstuck_kk.wma
実演付き

実演付きconcertstuck_kk.wma (上の欄の右端)

2008年3月13日夕刻 室内楽発表会にて
演奏メンバー:24人、独奏兼指揮は経田

フルート   経田耕一郎(3)、土居原弓子(3)
オーボエ   竹村菜美 (3)、樋口未希子(2)
クラリネット 相澤祐子 (3)、小倉尚子 (2)
ファゴット  谷川裕樹 (3)、大峯沙知 (1)
ホルン    長谷愛子 (3)、塚本真衣 (2)
トランペット 栫亜衣  (3)、内平健  (2)
トロンボーン 高橋功  (3)
ティンパニ  光井義朗 (4)
ヴァイオリン1 永野綾華 (3)、薗田ひでみ(3)、今川きよら(1)
ヴァイオリン2 山岸真友子(3)、小坂真由 (1)
ヴィオラ   上村早裕里(2)、嶽織江  (2)
チェロ    中嶋寄恵 (3)、鍋谷可奈子(3)
コントラバス 田中仁美 (3)

(※注) 括弧内は3月当時の学年。(3)なら3回生。(13/01/26)
前回の更新(**/**/**)との差異

序奏(約4分25秒間)後、提示部独奏フルートの始まる直前までしかできていなかったのですが、提示部の結構終わり辺りまで製作が進んでいました。(08/02/24)
Muse(MIDI)の変更はなし。実演音源追加と演奏メンバー一覧を掲載。(13/01/26)

解説

この曲の演奏を聴いたことが導火線だったとしたら、この曲のオーケストラとの楽譜を見つけたことが火をつけたと言えるでしょう。
始めは先生のリサイタルで聴いた演奏に心動かされました。それからは、その後聴いた2つ上の先輩の演奏で熱くなり、先のリサイタルが収録されたCDで魅入られ、夏の合宿で4つ(?)上の先輩のレッスンで感銘を受け、試験で演奏し、室内楽発表会でオーケストラとの演奏、新人演奏会で演奏という長い付き合いです。
オーケストラ譜はあるサイトで見つけましたがスコアがなくて、その時は指揮をおかないつもりだったので良かったのですが練習や演奏には問題が起きていました。

曲は大きくソナタ形式ととらえて良いと思います。私が展開部だと思っていたところは、この曲と作曲者アンデルセンについて研究された先輩の論文を拝見すると再現部とされ、一般的なソナタ形式にみられる展開部が存在しないとされています。確かにそのようです。にもかかわらず、全体で20分弱の演奏時間なのですから驚異的です。
この曲の魅力はいくつもありますが、演奏しこめばしこむほどあちこちから音楽があふれるのを感じられることが挙げられると思います。私がこれまでにこの曲からもらってきたエネルギーは言い表せないほど大きいものです。「アンデルセン童話」の作者とは別人ですが、個人的にパロディでこのことをアンデルセン神話と呼んでいます。
さて、実際の演奏も難しいものの、MIDIにするとどうしてもその魅力が表せない点も困りものです。提示部でフルート独奏が入ってからはほぼ音符を並べただけなため一層伝わらないかと思いますが、時間はかかっても必ず最後まで完成させたい作品です。すでに2年間手をつけていないのがわかってしまいますが、エルガーのチェロ協奏曲と並び当サイトの目玉としていきたいところです。
弦楽器やティンパニのトレモロの表現に困りました。計算が大変でした(笑)。ただ、2009年12月にホルストの弦楽合奏曲の一部を取り上げていたときにMIDIの音色にはトレモロの音色があることがわかり、弦楽器については今後それで修正も検討したほうが良さそうです。ティンパニのトレモロはMIDIの音色に存在しなさそうですが、あると楽なのになぁ。ってか、ないと厳しい……。
プロコフィエフのピアノソナタ第1番 with Orchestra に比べると気を配るべきところの完成度が3割どころか1割にも満たないのですが、渾身の作品です。序奏のフルート独奏ががんばってくれています。中途ではありますがお楽しみくだされば幸いです。
(10/03/20)